近年、歯のかみ合わせと全身の健康状態やQOL(生活の質)との関係が、注目されるようになりました。

それに並行し口もとの美しさや歯並びに対する関心が高まり、歯の矯正治療が広く認知されてきました。

矯正治療は子どものものと思われがちですが、最近は大人になって行う人も増えています。

又、大人になっても歯並び、噛み合わせは変化する事があります、虫歯や歯周病、治療を途中でやめてしまった歯、その他未処置の虫歯などがあると、噛み合わせのバランスが悪くなってしまいます。

そんな状態を放っておくと最悪、筋肉や神経に悪影響を及ぼすとともに、肩こり、腰痛、頭痛の原因になってしまうことがあります。

仕事中に集中している時や、寝ているときなども無意識に歯を食いしばっている事があります。

実はそんな食いしばりも歯並びや噛み合わせに悪影響を及ぼしてしまいます。

最近は長年の歯並びがコンポレックスで歯の矯正治療を考える方が増えてきています。歯並びのでこぼこや、上顎(がく)前突、下顎前突、さらにはあごの左右のずれを気にする方は多く、矯正治療を考えてはいるが、装置を表からにするか裏からするか迷っている方もいます。

咬合(こうごう)の大切さを認識し、歯列やあごの骨のずれを治す矯正治療を受けようとする前向きな姿勢を隠す必要はありませんが人しれずに治療したいと言う気持ちもわかります。

特に社会人で接客業など人前で話をする機会が多い方はそう考えるでしょう。

舌側矯正(STB)は歯の裏側に矯正装置を入れます。なので表側からは装置が目に付かないので、見た目にはまったく違和感がありません。ほかの人に気づかれることなく治療を行うことができる「見えない矯正治療」と言えます。但し内側にあることから、表側からの矯正(舌側矯正)と比較すると、装着時の違和感など劣る部分もありました。しかし、近年これらの問題点を改善したした側矯正装置(STB)は、従来の裏側に用いていたブラケットと比べると装置が非常に薄く、そして小さくなりました。

それにより「話しにくい」「食事しづらい」「舌が痛い」「歯が磨きにくい」と言った今までの舌側矯正の不快感が飛躍的に改善されました。

また、歯の痛みもほとんどなく、治療期間も短くなり、より進化した次世代のブラケットと言えます。

(STB)の登場により、舌側矯正に踏み切れなかった人も、気軽に治療受けられるようになったと思います。

歯並びの矯正を考えている方は矯正歯科に相談してみて下さい。